小屋番の部屋

7月31日の日記

朝の気温13℃。

久しぶりに日の出が見れました。

スッキリ〜。

明日の水源祭りの「利き水」に使う三水源の水汲みに行きました。

私は荒川水源へ。

昨日みた千曲川の水源と同じく、こちらも水量多め。

音からして違いました。

山が水を含んでいる証拠です。

荒川、千曲川、笛吹川、３つの水源の味比べ。

挑戦してみてくださいませ。

ご

7月30日の日記

今朝の気温は14℃。

夜中から明け方にかけて、いきなりの土砂降り。さすがの私も目が覚めるくらいの大音量でしたが、朝にはスッキリあがりました。

今日はボッカへ。

久しぶりに十文字峠経由で毛木平に下りました。

この辺りは霧の時もすごくきれいですが、晴れたら晴れたで光がきれいに射す。

雨上がりは、特別いい道です。

下って登って、下って登って…。

十文字小屋。

新しくなったおトイレを見学させてもらって(写真撮り忘れた〜！)毛木平へ。

下の方まで来ると、セミの大合唱でした。

夏だ！

沢沿いの道は涼しくて気持ちよかった〜。

目にも耳にも涼し。

毛木平付近は、マルバダケブキがピョコピョコと咲いています。

あとは…

こんなのや、

こんなの。

華の無いこのブログ、たまには張り切ってお花の写真でも載っけてみよう！

と思いましたが、元々あんまり花に興味のないわたくし。

何が珍しくて、何が珍しくないか…チンプンカンプン。でも山の花ってどれも面白いカタチしてる。

マルバダケブキのつぼみ。

これも面白いカタチ。

あっ、セミ。

羽化したばっかりのようで、羽も体も生まれたての薄い色。

きれいだな〜。

葉っぱの下にはご当人のものと思われる抜け殻がありました。

…こういうのばっかり目につく。

ここのところ、突発的な雷雨のためか、沢も水量多めです。

今のところ、コース上に支障はありませんが、登山道上に水が浸み出している箇所もいくつかあります。

千曲水源から上、いつもは水の流れていないところに、小さな流れが出現していました。

だいぶん、山に水が貯まっているようです。

山に水が貯まって、湧き水が出て、その流れがいくつも集まって、川になる。

この道を何度も歩いていると、そういうことが目に見えて分かってくるし、実感できてきます。

山って水を作っているんだなー。

さて今週末は「水の日」。

毎年恒例、小屋では3水源(甲武信ヶ岳を水源とする千曲川、荒川、笛吹川)の「利き水」をやる予定。

同じ山の水源でも味が違うって不思議ですが、実際に違うみたいです。

是非お試しを。

夏のこの時期は、夕方になると大気の状態が不安定になることが多い季節です。昨日も17時過ぎ、ものすごい雷雨に見舞われました。

日が長くなっているせいか、遅くに到着する方もちらほらいらっしゃいますが、なるべく早着できるよう心掛けてください。

山頂付近で雷に会うのは、結構おっかないです…！

ご

お蕎麦

今朝の気温は14℃。

朝から土砂降り。

このところずっとお天気だったので、本格的な雨は久しぶり。

出発する皆さんには申し訳ないけど、雨降りはなんだかほっとします…。

雨雲レーダーによると、降っていたのは甲武信山頂付近だけ。

ちょうど雲が引っかかるようで、局地的に降っていたよう。

麓は降っていなくても、山頂付近で降られることはよくあること。

雨具の準備はぬかりなくお越しください。

さて、先日ヘリも無事飛びまして、ほっとひと息するのもつかの間。今週末は毎年恒例の「水の日」がやってまいります。

そろそろ準備を…ということで

作っているのは「かえし」。

「水の日」に振る舞う手打ちそばのおつゆ用。

市販のめんつゆしか使ったことのない私、ここから作るとこは初めて見ました。

へえ〜！

味はというと…

優しい味がしました。

全く舌の肥えていない、違いがわからない女の私にも美味しかったー。

今日は、送ってもらった蕎麦粉を背負いに北爪チーフがボッカへ下りています。

当日打ちたてのお蕎麦も、ぜひお楽しみに〜。

ご

秩父人

ここ数日、補修工事の関係で、秩父岳連の方々や職人さんが入れかわり立ちかわり小屋に泊まって行かれました。

そのほとんどが、秩父の人。

ご存知のとおり、親方の徳さんや、そのご両親も秩父の出。

小屋と親しい常連さんや、古くからの助っ人さんにも秩父の出の人は多い。

ひとりひとりを見てるとそんなに感じないけど、たくさん集まってると、

秩父の人って、「濃い」なぁ

と思いました。

うまく説明できないけど、ひとりひとりが「親方」みたいな。ドスン！としっかり立ってる、みたいな感じ…。

武骨なのに、どこかのんびりした方言も、そう思わせるのかも。

「県民性」とか、「土地の人柄」と言うには、濃すぎるくらいの共通性、もはや「秩父人」なのかもしれないなぁ、思いました。

今、東京から甲武信に登ろうとする人にとって、山梨県側の西沢渓谷からか、長野側の毛木平からのコースが一般的になっています。埼玉県から甲武信に登る人は、交通も不便だし時間もかかるせいか、あまりいません。(昔ながらの良い道は一杯あるのに)

私もよく知らない間は、なんでこの山域が奥「秩父」っていうんだろう？と思っていたくらい。

でも昔からこの山に関わってるのは、秩父のひと。

秩父の人もこの山が好きなんだなぁ、と分かってくると「奥秩父」っていう言葉は、しっくりくる。

秩父人の集まったこの数日は、

やっぱりここは奥秩父なんだなぁ

と実感しました。

秩父の「濃さ」に当てられたのか、皆の帰った翌日、私たちはグッタリ腑抜けてしまっています。

(単なる飲みすぎ？)

来ていた職人さんの親方は、秩父一の太鼓の名手。指でトコトコお囃子の一節を聴かせてくれたのですが、もうその場が一瞬夜祭になったみたいでした。血が騒ぐ、ってこういう感じかなぁ？

なんだか楽しかったです。皆さん、ありがとうございました。

今年は、秩父夜祭りに行きたいな〜！

夏ですな

下界は40℃近い気温とラジオで言っていました。

皆様、大丈夫でしょうか？

の甲武信です。

暑中お見舞い申し上げます。

今朝の気温は13℃。

暑いですなあ。

この時期の風物詩。

虫柱。

よく見ると結構きれい。

ダメな人にはダメかな。

この時期の風物詩パート2。

ヤマネ君。

寝床で遊んでました。

たまにいる緊張感のないヤマネ君。

完全に遊んでます。

1時間ばかり遊んで、我々は飽きたので、寝た。

一晩中耳元をカタカタゴソゴソ。

うるせえよ！

でもかわいいねえ。

ここ甲武信も短い夏の到来です。

午後には東の空に積乱雲。

これもこの時期の景色。

夕立に捕まらぬ様、早めの小屋着を。

づめ

お待ちかね！

…まだかな〜。

ボボボボボボ…

音がしてからが長いんだよな〜。

来たー！

こっち、こっちー。

今年二回目の荷揚げヘリ。

合計６往復してくれました。

足りなかった、あんな物、こんな物。

2時間ほどで荷揚げ終了。

文明の利器ってすごい！

ヘリから下ろした荷物は、人力で小屋の中に。

次の便が飛んでくるまでの短い時間に運び入れます。

ヘリポートのある秩父の大滝村から10分くらいで飛んできてしまいます。

早い！

急げ急げ。

エッサホイサ。

助っ人さんに手伝っていただき、無事スムーズに完了できました。

スッカラカンだった売店も、この通り。

やっと売店らしくなりました。

麓での荷造り手伝っていただいた皆さん。

当日手伝っていただいた皆さん。

ヘリ会社の皆さん。

たくさんの方々にご協力いただきました。

歩荷て背負うことを考えると、ホントにありがたい。

皆さん、ありがとうございました！

ご

7月24日の日記

昨日は夜から昼過ぎまで雨。

今日も先程からパラパラ降ってきた。

梅雨、明けたんじゃなかったっけ？

雨の日には傘をさすのは当たり前だけど、手が塞がると危ない山道では当然カッパを羽織ります。

しかしあのフード。

視界も狭くなるし周りの音も聞こえづらい。

で最近はゴアのレインハットを被っている方もちょこちょこみかけます。

密かに、欲しいなあと思ったり。落ちてないかな〜。

先日、雨の日に登ってきた常連すーさん。

おおっ！

ジャパニーズレインハット！

菅笠！いいなあ！

被ってみたらなんとも軽くて、しかも風通しが抜群。

すーさん曰く、ロウ入りのスプレーを塗ったから雨でも大丈夫との事。

この時期、陽射しも遮ることが出来るし雨でも頭が蒸れないのは凄くいい！

落ちてないかな〜。

さあ、最近売店が軒並み品切れ状態になりまして、事もあろうかビールまでついに。

ビール！ビール！ビール！

と呪文のように登ってきた登山者の方々の落胆の表情は見るに耐えません。

これでも頑張って背負っていたのだけど、追いつかなかった。

ここ甲武信ではヘリは年に1回、または2回だけ。あとは人力であげてます。

どうかご理解お願いします。

小屋開けに時の売店コーナー。

ビチっとタンマリ！

が、現在。

ほぼ空。

明日、ヘリの荷揚げが決まりましたが、飛んでくれればいいなあ。

今朝の気温は12℃。

朝は天気良かったけど10時くらいからパラパラ。

今は曇り。

づめ

目方でドン！

休暇から戻ってきました、後藤です。

休暇で下界に下りるのは、ひと月に一度。

小屋に戻る前日は、たいがい一日中買い物に奔走することになります。

業務で足りなくなったもの。

来週食べたい自分たちの食糧。

特に賄い用の食糧は、どうせ買うならいいものを！(経費だし〜！)とか思うと、お肉はあそこのお肉屋さん、魚はあっちの地下街、野菜はあそこのスーパー、あそこにしか売ってないお菓子…とか。駅前のデパートやらスーパーをハシゴすることに。

小屋にいる間、現金で買いすることが無いので、金銭感覚がおかしくなってるのか？

ハッと我に帰ると、でっかい買い物袋2〜3個を腕にぶら下げて、大汗かいて、腕にしっかり手提げ袋の跡つけて。

食い意地張ってるつもりはないのに、いつもこんな。

貧乏性か。

慣れない昨シーズンは、買い込んだはいいけど、いざパッキングしてみたらザックに入りきらない！とか、誰が背負うんだこれ？ってくらい重たくなったりとか。しょうがなく自宅の冷凍庫にしまって出発、なんてことが、度々でした。

そこで今年に入ってから、パッキングの際にちゃんと荷物の重さを計るようにしました。

そうすると結構、持った感じで、何キロか？分かってくるもの。

(今までなんでやらなかったんでしょ)

買い物中にも「これなら10キロくらいかな」と大体の見当がつくようになる。

そして、買い込みすぎにもセーブがかかるかも。

ボッカじゃなくても、小屋泊やテント泊しょっちゅうする人なら、荷物の重さを計るクセをつけると結構便利です。

って…みんなやってるか。

さて、今回は夏場なので生ものは少なめ。いつも悩むのが生ものの扱いです。

お肉や魚は前日から冷凍。

朝出かける時に、冷凍ものと冷蔵物(納豆とか豆腐)を抱き合わせて、さらに保冷剤も一緒に新聞紙で包む。それをまた保冷バッグに入れて…

さらにだめ押し。

ザックの内側にテント用の銀マットをぐるりと巻いてから、荷物を入れる。

これ、常連さんに教わった上手に見えるパッキングのコツです。

保冷に効果あるかどうか分かりませんが、やってみた。

家を出てから電車バスで４時間、山の中を歩くこと５時間、合計約９時間ほど外を歩きまして…

小屋到着時には、半解凍くらいの状態です。

ひき肉はちょっとドリップが出てしまいました。

もう少し工夫がいるかも？

でもこういう工夫もまた楽しかったりするもの。

「こんなものまで〜」なんて物を背負ってきてくれるのはやっぱり嬉しいものです。

下界ではありふれたものでも、人が山の上まで背負ってきたものって、「付加価値」じゃないけど、なんだか特別になる気がします。

そんなことが実感できたのは、小屋に入ってからのこと。

今回小屋に帰ったら、嬉しい差し入れが待っていてくれました。

手作りのシソジュースと、

手作りのお菓子〜！

一瞬、カフェみたいになった〜。

手作りっていうのも嬉しい。

それを背負ってきてくれたったいうのがまた嬉しい。

くーちゃんさん、あさみさん、

ありがとう！

みんなで美味しくいただきました。

ご

7月22日の日記

今朝の寝床からの東の空。静寂。

気温は11℃。

昼前に、山小屋案内をウェブで書いてくれている某所から電話がありました。

「中華まんの写真はいいから、花や景色の写真をもっと」

と言われてしまいました。

かなりの方が覗いてくれている山小屋案内のページ。

（未だ私はみていない、すみません）

そうだなあ、皆さんが「行ってみたい！」と思うような写真だよなあ。

ワタシ北爪のソロライブ。
8月10日（月）

四谷コタン

http://www5f.biglobe.ne.jp/~YotsuyaKotan/

開場18:30

開演19:00

料金2000円プラスドリンク別途

3組出演中私は2番手 20:00位から

おおっ！

またこんなこと書いていたら怒られてしまう！

午前中は快晴。

日差しが強く、でも風が心地よい。

午後にはやはり雲が出てきてガスに包まれた。

雨もポツポツと来たけど、これはこれでいい感じ。

小屋の周りや稜線上にはハクサンシャクナゲがまだ咲いている。

東沢源頭に水揚げに行ったら、ダイモンジソウやカイタカラコウの蕾がチラホラ。

咲いたら写真に載せますよっ。

づめ

7月21日の日記

今朝の気温は11℃。4時位、寝床からの東の空。

今日も午前中は快晴。

気持ちよい。

先週、私が休暇中にごっちゃんが何やらコソコソこさえていたとの情報。

ガワも具も手作りの中華肉まん。

クチが開いたところが手作りに間違いない。

休暇明て小屋に戻ると、私の分も取っておいてくれた。

嬉しいねえ。

んで、今日の昼に蒸してみた。

美味そうな匂い。

もしや毒が盛られている事も有り得るが、気合いで頂いた。

世事抜きで、ガワも具もすごく美味かった！

中身ちょっとしか入ってないけど。

昼も過ぎればやはり雲が出てきた。

暫くしたらやはり来た。

一時だけど激しく降った雨。

遠雷も聞こえたけどこちらまで来なくて良かった。

下界は真夏日らしいここ最近。

山でも街でも、急の雷雨に注意。

濡れたら山では辛いです。

現在の気温は16℃。

この時期でも一泊ならばフリースがあれば嬉しいねえ。

山の中は緑が深みを増し、苔も鮮やか。

づめ