大弛峠方面の道の状況など |
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2017年 05月 16日
5月14日。
今週は休暇をいただきまして、下山。 今回は西へ西へと縦走しながら下りてきました。 ゴールデンウィーク中、奥秩父縦走に挑戦中の人々が通過するのを羨ましく見ていたワタクシ。金峰方面への縦走は久しぶり。 今年は雪も多かったので、どんなもんかと歩きに行ってみました。 小屋から甲武信の山頂までは土と土混じりの雪が残る程度。 山頂付近はすっかり土が露出していますが…、 千曲川源流コースへの分岐点まではこんな感じ。登山道上は、土が露出している部分と、積雪の部分とが半分半分くらい。残雪が凍っているのはまだしも、その上に土が載っかっていたりすると気づかずに転びやすい。結構厄介な状態です。 面倒くさがらずにアイゼン等の滑り止めを着けるのが吉。 千曲川水源碑まで下りて見てはいませんが、こちらは縦走路よりも積雪は多いはずです。 千曲源流コースから登るならば、いましばらくはアイゼン、スパッツ、ストックなどは必携です。 分岐を見送って、水師、富士見あたりまでは積雪30センチくらいはありそうです。 前日は一日中雨。朝も暖かったためか、すっかり雪が柔らかくなってしまいました。 ズボズボ…。歩きにくいこと、この上なし。 はぁ、くたびれた…。 標高をどんどん下げて、国師のタルあたりは積雪なし。 周りを見る余裕が出てくると、この光景。 日曜なのに人に会わない縦走路。ポツンとひとり山中にいるような気持ちは、やっぱりワクワクしました。 国師のタルからはまたまた激しい登り。 と共に、またもや積雪。 国師ヶ岳までのこの登りは、吹き溜まるせいか、毎年最後まで雪の残る場所。 ゴールデンウィーク中にここを通過した人も、かなりここで難儀したのではないでしょうか。 深いところで50センチくらい。 先に出発していたテント泊の方の足跡も、かなり踏み抜いていました。 「穴、掘ってます…」 とおっしゃっていましたが、ほんとにその通り!先頭を交代したら、歩いてるんだか穴掘ってるんだか分からないくらいに踏み抜きます。 右足を抜こうとして出した左足を踏み抜く。 踏み抜いた拍子に、シャクナゲやシラビソの枝がビッタンビッタン顔に当たるのを払う。 急傾斜は四つん這いになって登る。 なりふり構っちゃいられず、四肢をフル活用して歩きます。 「歩く」というか、これは「もがく」だな…。 目の前には、ただの白い急傾斜…。 雨で、それまであっただろう踏み跡もすっかり流れてしまっているので、赤いテープが頼り。次の一歩は沈まないことを願いつつ、一歩づつ進み…。 進み…(進んでいる気がしない)。 見えてるのに、なかなか近づかない国師ヶ岳。 外見の通りに大きな山だなぁ〜、と思う(いつもだけど)。 永遠に着かないような気までしてくる。 ワカン着けてみたけど、沈むものは沈む…。 「雪が腐る」 って、この言葉を考えた人は、かなり的確に表現しているなぁと感心するくらいの腐りっぷりです。 国師を超えて、大弛峠までもまだまだ積雪。 木の階段が見え隠れしているので、爪のあるアイゼンもワカンも履けません…。 諦めて、踏み抜きつつ、一歩づつ前進するのみ。 小屋が見えているのに、これまたなかなか近づかないないのはもどかしい〜。 と、ここまで悪戦苦闘で、普段の1.5倍ほどの時間がかかってしまいました。 翌朝も…、 雪、 雪、 雪。 金峰手前の賽の河原まで、ほとんど積雪。 (日当たりのよい所以外) 人間も踏み抜いているけど、動物も踏み抜いている足跡。 こうなると、人間も動物も対等なんだなぁ…、と思えて、ちょっと嬉しい気持ちになりました。 金峰山からみずがき山荘までは、ほとんど積雪もなし。 平日にも関わらず、日帰り登山の人々がどんどん登ってきます。 なんだか場違いに重装備の自分が恥ずかしいのですが、その中にちょっとだけ誇らしい気持ちも混ざっていたり。 これって子供っぽいけど「縦走した人」のちょっとした特権?かもしれないですねぇ。 富士見平小屋からの下りは、もうこんな新緑の景色でした。 あの格闘はなんだったんだろう。 雪がたっぷりの時期は、雪質によってはかえってもう少し歩きやすいのかもしれません。 中途半端に雪の残っているのはこんなにも歩きにくいものなんだなぁと実感!できてしまいました。 「こんな時期に歩くもんじゃないよ」 と事前にさんざん脅かされていたその通りでした。 でも、ひたすら夢中で雪と格闘して、もがいて、歩いたのは、なんだか楽しかったように思えた二日間でした。 途中山のなか拾った2015年版の「金峰・甲武信」の某山地図。 やっぱり全然「平凡な尾根道」じゃないじゃないか〜〜! ご
by kobushikoya
| 2017-05-16 14:42
| 小屋便り
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