10月30日の日記 |
夜中はポツポツと雨もありましたが、雪にはならず。
ちょっと残念。
さて、最近思ったことを少し書きます。
「居心地いい小屋ですねぇ」
と、初めて来たお客さんに、そう言われて、すごく嬉しく思ったことがあります。
小屋番をやっていて、一番の褒め言葉。
ご存知の方も多いかと思いますが、この小屋は、ご飯も豪華ではないし、冬になったら室内も猛烈に寒いし、乾燥室もないし、生ビールもありません。お世辞にも「快適」とは程遠い小屋です。
それでも「居心地がいい」と言ってもらえたのはなんでだろ?と思うのですが…。
勝手に思うのは、その人の「居場所」みたいなものがあったからかなぁ?
それは多分、「モノ」でできることじゃなくて、「人」だったり「人が作る雰囲気」だったりするのかも?
(こちらが何か目に見えるサービスとやらをしてあげた…というわけではなく。)
自分が他の山小屋に泊まって思うのは、その小屋の食事や設備よりも、その小屋の小屋番さんや小屋番さんのつくる空気みたいなものだったりします。どんなに設備の整った小屋でも、泊まった時の印象がまったく無い小屋もあったり。
小屋番だけじゃなくて、泊まっているお客さんの雰囲気で、その晩の雰囲気が決まる、ということもある。…というか、それが全部なのかもしれないです。
もしかしたら、山小屋って「人の空気」みたいなものが濃くなるのかなーという気がします。
番頭の北爪チーフが不在になってしまった小屋ですが、初めてのお客さんやガイドさん、遊びに来てくれるお友達や、手伝いにきてくれる常連さん達の「人の空気」みたいなものは変わらずに動いていて、良くも(悪くも?)濃いその空気が、なんだかありがたい最近です。
空気が動いて、ちょっとだけ風通しがよくなる気がしました。
(心配して?来てくれた皆さん、気にかけてくれた皆さん、ありがとうございます)
全員が居心地いいと思う場所を作るのは、かなり難しいことかもしれないです。
でも一瞬でいいから「なんか居心地いいかも」と思ってもらえるようにしていきたい、というのはささやかな目標。
いまのところ、思ってるだけでなーんにもできていないし、どうしたらいいのやらさっぱり分からない訳ですが。
小屋閉めまであとひと月。
もうひと踏ん張りです。
ご
じゃなきゃ10年も通わないでしょう
いつまで行けるかは?ですがね
よく眠れましたv(^^;;
一回来ただけで終わる人もいて、10年通う人もいて。山小屋ってただの宿泊施設や避難小屋とは違った空気があるんだなぁ、と思いました。気が向いたらまた〜!