真の沢林道 |
今回は真っ直ぐに帰らずに、ちょっと寄り道して、真の沢林道から。
真の沢林道は、今はもう歩く人もほとんどいない道。
私は一年ぶり。
入山前日に台風13号が通過したばかり。
ほっ。
紅葉しかけの木もちらほら。
歩いていると暑いけれど、もう夏の蒸し蒸しした暑さではありませんでした。夏の間、まとわりついていたような虫も少し減ったような気がします。
時々、沢に降りてみたり。
今回は装備が無いので遡行できませんでしたが、また沢登りに来たいなぁ…と後ろ髪を引かれながら林道に復帰。真の沢、まだ下から登ったことがありません。
一年ぶりに歩いてみると、変わったようでもあり、変わらないようでもあり。一人で歩くのとまた違って見えます。
踏み跡がやっぱり消えそうで消えていない…。でも、目が慣れてこないとどこが道だか分からない。
落ちた桟橋も相変わらずで、見失いそうな道も相変わらず、落っこちそうになりながらトラバースするのも相変わらず、途切れ途切れの赤テープも相変わらず。
色んな考え方があると思うのですが、全ての山道が整備された方が良いとは私は思わない。
整備された道とされない道があってもいいんじゃないかなーと思う。
例えば、みんなが歩く徳ちゃん新道や、千曲源流の道はもちろん整備されていないといけないけれど、ちょっと頑張らないと歩けない道があってもいいんじゃないかな…。
登山道整備ってその辺のさじ加減が難しいような気がします。
山はやっぱり、ちょっと緊張したり、ちょっと頑張らないといけない場所だと思うので。
今、甲武信小屋に泊まる人で、真の沢林道を歩いてくるという人はほとんどいません。だから小屋にいて、時々そういう人に出会うと「お!」と思うのですが、そういう人たちが歩いているからこそ、まだ道が残っているのですよねぇ…。
そういう道でも誰かが歩いていれば、きっと消えないと思うと、一年に一回くらいは歩きに行きたいなぁ、と思うのでした。
オーナー徳さんや番頭北爪チーフの計らいで、金曜日の帰小屋を土曜日にしてもらっての帰小屋。
帰ってきたら北爪チーフの置き手紙が。